プラスチックリサイクルへの関心
僕が最近ずっと関心を持って調べているテーマの一つに、プラスチックのリサイクルがあります。皆さんも日常生活でプラスチック製品を目にしない日はないと思いますが、そのリサイクルの現状や未来について深く掘り下げてみると、想像以上に奥深く、そして課題が山積していることが見えてきました。単に「リサイクルに出せばOK」という話ではないようですね。
日本のプラスチックリサイクルの現状
現在のプラスチックリサイクルは、大きく分けて「マテリアルリサイクル」「ケミカルリサイクル」「サーマルリサイクル」の3種類があります。この中で、日本では「サーマルリサイクル」、つまりプラスチックを燃やして熱エネルギーとして利用する割合が高いことをご存知でしょうか。環境省のデータによると、日本のプラスチックの有効利用率は約87%(2021年度)に上りますが、そのうち約60%はサーマルリサイクルが占めているのが現状です。
これはエネルギー回収としては有効ですが、資源としてのプラスチックをもう一度活用する、という意味ではまだ多くの課題が残されている、と僕は感じています。特に、汚れていたり、複数の素材が混じっていたりするプラスチックは、マテリアルリサイクルが難しいとされています。
注目を集めるケミカルリサイクル
このような現状を乗り越えるために、近年注目を集めているのが「ケミカルリサイクル」です。これは、使用済みプラスチックを化学的に分解し、モノマー(原料)や油、ガスに戻して、新たなプラスチック製品の原料として再利用する技術です。例えば、PETボトルからポリエステル繊維を製造するケミカルリサイクル技術や、廃プラスチックをガス化して化学品原料とする技術などが研究・実用化され始めています。
汚れたプラスチックや複合素材のプラスチックも処理できる可能性を秘めているため、マテリアルリサイクルの限界を超える切り札となるかもしれません。大手化学メーカーや資源リサイクル企業が連携して技術開発を進めており、今後の進化に僕も期待を寄せています。
サーキュラーエコノミーの実現に向けて
さらに、プラスチックリサイクルの未来を語る上で欠かせないのが、「サーキュラーエコノミー(循環経済)」の考え方です。これは、製品を一度作って使ったら捨てるという「リニアエコノミー(直線経済)」から脱却し、資源を効率的に循環させることで、廃棄物を出さずに経済を成長させることを目指すものです。
プラスチック分野では、製品設計の段階からリサイクルしやすい素材を選んだり、長寿命化を図ったり、使用済みの製品を回収して再生利用する仕組みを構築したりと、サプライチェーン全体での取り組みが求められています。欧州連合(EU)では「欧州グリーンディール」として、日本でも「プラスチック資源循環促進法」が施行されるなど、国を挙げた取り組みが進められています。例えば、経済産業省のウェブサイトでは、この法律の詳しい内容や、企業の取り組み事例が紹介されています。
持続可能な社会を築くために
僕たち一人ひとりができることは限られているように見えるかもしれませんが、プラスチックの分別をしっかり行うことや、再生プラスチック製品を選ぶことも、この大きな流れを後押しする大切な一歩です。そして、何よりも、リサイクルの現状や最新技術について「知る」ことが、持続可能な社会を築くための第一歩だと僕は思っています。技術の進化と社会の意識変化が両輪となって、より良いプラスチック循環社会が実現されることを願って、これからもこの分野の動向を追いかけていきたいと考えています。